成長のためのメンタルトレーニング④

成長は「怖さや不安」の先にある。

「どうすればいいんだろう?」

自分自身でも何をすべきなのか、
どうしたらいいのかわからない状況に置かれたとき、
僕らの脳はフル回転し、成長する機会となります。

経営者の方やスポーツ選手に
「どんなときに、成長を感じましたか?」と問いかけると、

多くの場合において、
すごくうまくいっていたときの成功の話ではなく、
大変だった時期のお話や、
辛かった体験談、
失敗談が返ってくるのです。




僕らの人生を振り返ってみても、
その当時は、果てしなく辛かった体験も、
「あれがあったからこそ、いまがある」
と思えることがたくさんあります。



そう考えてみると、
子どもたち選手との接し方を
もう一度見直すきっかけになるかもしれません。



成長は
「自分でやらなくてはいけない状況」からやってきます。

どうしよう…と悩み、
これでうまくなるだろうか…と不安になり、
失敗したらどうしよう…とプレッシャーを感じます。



けれど、
すぐに誰かに答えを教えてもらうのではなく、
自分自身でその答えを見つけようと決め、
行動してみると、成長することができます。



人には燃えることが重要だ。
燃えるためには薪が必要である。
薪は悩みである。
悩みが人を成長させる。
松下幸之助


「履けない!」と靴を履くことを助けを求める少年は
見ているだけでとても可愛いものです。

けれど、毎回助けていては、
彼にとっての成長はないかもしれません。



得点を上げることのできなかった選手に
「あそこはもっとこうしたらよかったのに」
とアドバイスをしたくなります。



もちろん、それは素晴らしいことですが、
毎回、アドバイスを受けていると、
選手としては「コーチが答えを持っている」と
自分で考えることをやめてしまいうかもしれません。

「どんなときに成長を感じただろう?」

「どんな選手になって欲しいだろう?」

「そのために、どんな機会が必要だろう?」

失敗するかもしれません。
成功するかもしれません。
なかなか、行動に移せないかもしれません。

けれど、
僕らがそうであったように、
悩むからこそ、成長があり、
不安になるからこそ、
一歩踏み出した先に新しい自分が待っています。

学習は気づくことからからはじまります。

子どもたち選手に
成長する機会をつくりましょう。